地球温暖化と海水温上昇が日本の海釣りに与える影響と釣れる魚種の変化を生物学的に考えてみた
気候変動の影響により、海水温は上昇傾向にあります。
この状況が続くと、日本の海域において釣れる魚種にも変化が生じる可能性があります。
この記事では、海水温上昇に伴う日本で釣れる魚種の変化について、生物学的な観点から詳しく解説します。
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海水温上昇と生態系への影響
日本の海域では海水温が上昇することで、様々な生態系への影響が懸念されています。
この影響は、海洋生物の分布や行動に大きな変化をもたらす可能性があります。
以下に、海水温上昇に伴う日本の釣れる魚種への潜在的な影響を生態学の観点から考察します。
1. サケやイトウなどの冷水魚の減少
海水温が上昇すると、冷水魚の生息域が制約される可能性があります。
これにより、サケやイトウなどの冷水魚が減少する可能性があります。これらの魚は低温の水域を好むため、温暖化が進むと深刻な影響を受けるかもしれません。
現に数年前まで釣れなかったブリ、2022年の日本での漁獲高第一位は北海道。
どう考えても海水温上昇の影響がないとは言えません。
2. カンパチやクロマグロなどの温水魚の増加
一方で、温水魚の分布域が拡大する可能性があります。
カンパチやクロマグロなどの温水性の魚が新たな海域に出現することが期待されます。
これにより、これまで釣りづらかった魚種が釣りやすくなるかもしれません。
カンパチの幼魚シオは本州でもかなり数が増えた気がしています。
3. イカやタコの増加
海水温上昇は、軟体動物であるイカやタコにも影響を与える可能性があります。
これらの生物は温暖な水域に適応しやすく、増加する可能性があります。エギングなどでターゲットとなることが期待されます。
現に数年前までには東北の北部ではアオリイカは釣れませんでしたが、近年ではメインターゲットになってきています。
ただし、アオリイカが産卵するような海藻の多くは冬に水温がちゃんとさがらないと種が根付かない種も多く海水温上昇で日本の藻場はかなり減ってきています。
そのため一概に増えるとは言えませんし、実際エリアによってはイカの数は年々減少してきています。
4. 漁獲対象外の外来種の増加
温暖化が進むと、これまでの生態系とは異なる生物が新たな生息地に進出する可能性があります。
外来種の増加が釣りの対象となる可能性もありますが、同時に生態系に悪影響を及ぼす可能性も考えられます。
まとめ
海水温上昇に伴う日本での釣れる魚種の変化は複雑であり、様々な要因が絡み合います。
これまでの釣りスポットや魚種の分布に変化が生じる可能性があり、釣り好きや漁師さんにとっては新たな課題やチャンス両方が待ち受けているのではないかと思います。
生物学的な洞察を持ちながら、持続可能な漁業や釣りを模索していくことが大事な時期なのかもしれません。
いつまでも楽しい釣りを続けたいですしね。
《記事の内容はここまでです》
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